白内障の治療法について
白内障の治療には、進行を遅くする点眼薬と、手術を行う方法があります。
あくまで点眼治療は進行白内障を遅らせる治療ですので、根本的な治療としては手術を行う以外方法はありません。
点眼治療
白内障であっても、日常生活に支障があまりなかったり不自由を感じていない方の場合は点眼治療によって経過観察を行います。
白内障の日帰り手術
日常生活に支障をきたすほど視力が低下したり、また視力が良くても職業上良好な視機能が必要な場合、状況をご説明した上で手術のご提案をいたします。
手術を行う場合には必ず精密検査を行います。
現在の症状は本当に白内障が原因なのかどうか丁寧に検査を行い、白内障手術を行うメリットがあると判断した場合のみ手術をお勧めしています。もちろんご本人のご意見をお聞きして、十分な話し合いを行い、手術決定を行いますのでご安心ください。
白内障手術を受けられない方
重度の認知症の方
当院では点眼麻酔で手術を行いますので、認知症などにより術中の安静が保てない場合は全身麻酔が可能な施設をご紹介します。
糖尿病の方
血糖コントロールが悪い方は改善するまで手術を延期する場合もあります。
白内障の手術方法について
手術では、とても小さい切開創から濁った水晶体を超音波で砕いて取り除き、折り畳みできる眼内レンズをインジェクターという機器を使って挿入します。
所要時間は15分程度です。
手術後は眼帯をつけますが、翌日に診療を受けた後は外せます。
水晶体の代わりに入れる眼内レンズは、挿入後の違和感がなく、取り外す必要もないので、半永久的な使用が可能です。